社会について
労働者の人権
2024年6月、アロエヨーグルトの重要なサプライヤーであるタイのアロエ調達先のSAV社(※)とアロエ農家の労働者に対して、森永乳業より人権デュー・デリジェンスの一環として人権インパクトアセスメントを実施しました。具体的には、実際に現地に赴き、労働実態を把握するとともに、対面でのインタビューを行い、人権影響の有無、影響の程度を確認しました。その結果、著しい人権侵害は確認されず、従業員は問題なく規律のある、そして家族的な雰囲気で働けていることに満足していることがわかりました。
コミュニティ
SAV社(※)では長年にわたり、アロエ産業の発展を支え、協力してくれた地域コミュニティへの感謝として、2020年に工場のあるプランブリ市へ消防車を1台寄贈しました。当時、プランブリ市では消防車の台数が不足しており、通報があっても現場へ駆けつけられないこともあると、市の担当者から地域のお困りごととしてヒアリングしたことがきっかけでした。この消防車は今もタイの街で活躍しています。
アロエ農家
アロエヨーグルト発売当時、現在のアロエ主産地であるプラチュアップキリカン県では、さとうきびやパイナップルの栽培が一般的でした。これらの作物は、他産地の収穫量や国際相場の影響を受けやすく、農家は安定的な収入を得ることが難しい状況におかれていました。日本でのアロエヨーグルトの大流行は、アロエへの転作のきっかけとなり、また通年栽培可能という特性も活かされ、農家に安定した収入をもたらしています。アロエのおかげで、安心して子供が学校に通えるようになった家庭もあるそうです。
環境について
太陽光パネル
森永アロエヨーグルトのアロエ原料を加工している主要サプライヤーのSAV社(※)では生産工場と事務所の屋根に太陽光パネルを設置しています。天候にも左右されますが、平均して工場の年間電力使用量の約40%を再生可能エネルギーでまかなっています。今後、使用電力については100%再生可能エネルギー由来の工場を目指し、検証を進めていく予定です。
水資源の分かち合い
水は地域社会にとっても重要な資源です。水はアロエの栽培に必要となるため、SAV社(※)では工場の敷地内に貯水池を整備するだけでなく、農家に対して貯水池の作り方の指導を行ってきました。貯水池が降雨水を貯める役割を担い、雨の少ない乾季にも、栽培に必要な水の供給を実現しています。また東南アジア特有のスコールの際も、貯水池が一時的に水を貯めることで、河川氾濫などの洪水リスク軽減に寄与しています。工場で使用した水についても、5段階の排水処理設備を稼働させ、現地排水基準に適合する状態で自然に返しており、貴重な水資源を無駄にしない取り組みを行っています。
(※)SAV社(正式名称:Siam Aloe Vera (2005) Co.,Ltd.)は2005年4月に「森永アロエヨーグルト」のアロエ原料をより安定的に調達・供給する体制を確立するため設立された、アロエ原料生産会社。

